最強の用土作りプロジェクト
最強の用土作りプロジェクトの資材のなかで「黒土」を解説します。
黒土
黒土とは、黒色がかった火山灰土のことをいいます。
赤玉土や鹿沼土などが採取される関東ローム層の表層部分から採取することができます。
見た目が黒いことと、踏むとボコボコやボクボクと音がすることから、「黒ボク」「黒ボコ」とも呼ばれます。
一般に畑用の土として親しまれ、ふかふかなことから、根菜などを変形させずに育てられる特徴があります。
黒土の効果・効能
① 保肥性と保水性がよい
黒土は、火山灰と枯れた植物が交じり合ってできています。
そのため、枯葉や枯れ木などの有機物を多く含み、肥料持ちと水もちとがよい土です。
ただ、土自体の肥料成分は多くなく、単体で植物を育てることはむずかしいとされています。
また、リン酸を吸着する性質があり、肥料を与えても黒土がリン酸分を奪ってしまってしまうことがあります。
そのため、リン酸を多く必要とする植物は、黒土に植え付けるのは不向きです。
②根の土台になる
植物の根は、土の中で四方八方に張り巡り地上部を支えています。
植物にとって土は自分の体を支える重要な足場であり、固まりやすい、締まりやすい傾向にある黒土は根の土台になります。
それでいて、ふかふかしているので根の張りの邪魔になりません。
③ 水はけが悪い
黒土はもともと水分が多く、さらに水を蓄えてしまうために土壌の水はけを悪くしてしまいます。
水はけが悪いことで、土壌の中の酸素が足りなくなり、それが原因で植物の根が腐りやすくなってしいます。
④ 通気性が悪い
空気の通りである通気性が悪いのも特徴です。植物がすくすくと育つためには、酸素も大切な要素となります。酸素が十分に送られないことで、植物は呼吸ができなくなり、花の咲き方や実のつけ方などの発育に影響を与えてしまいます。
■ポイント
最強の用土の資材は、腰の柔らかいものが多いので、根の土台となるように、固まりやすい、締まりやすい傾向にある黒土を起用します。
土壌微生物のエサとなる枯葉や枯れ木などの腐植も含まれています。が、
水はけと通気性が悪いので考えた末、使用しないことにしました。
その代わりに、限りなく黒土に近い腐葉土を使います。
今回使用する商品
フォレックス 十万年腐葉 (税込770円前後)
選んだ理由は、腐葉土ですが黒土のような密度と粘りがあります。
大宮グリーンサービス 完熟手作り腐葉土 (税込312円)
関連記事:最強の用土作りプロジェクト:腐葉土編
粗目の腐葉土とブレンドして、根を支えられる腰のある用土にします。
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