最強の用土作りプロジェクト

「プロトタイプ307」

最強の用土の「プロトタイプ307」が遂に完成しました。
すべて天然素材100%のモノで作り、根と微生物を共生させることに特化させました。

根と微生物が共生することにより、植物は本来持っている生命力の強さを発揮できます。
それは太古の昔から根と微生物が共生していた証でもあります。

現代の慣習的園芸では、肥料と殺虫剤、殺菌剤がメインとなっています。
皆様からの質問でも、
「どんな肥料をつかっているんですか?」という問い合わせが一番多いです。が、
「どんな土で育てていますか?」という問い合わせは皆無です。

月下美人を元気に育てて超巨大輪の純白の花を咲かせるには、
「有機物の用土」+「微生物」+「有機肥料」
の組み合わせが不可欠です。

匂いや虫の発生しないオシャレな土で化学肥料オンリーで育てていると、2~3年後には病虫害に弱い、か弱い株になってしまいます。

月下美人の原産地である熱帯雨林の植物は、微生物との共生と多様化がハンパないようです。
多種多様の微生物と共生しているからこそ、厳しい大自然の中で生き抜けるのです。

鉢の中も、この環境に少しでも近づけてあげることが大切であることに気づきました。
信じる人だけが、この栽培方法を実践してみてください。

配 合

完熟腐葉土:3・粗目腐葉土:3・ピートモス:1.5・ゼオライト:0.5・くん炭:0.5・バーク堆肥:0.5・pH調整材:1

 

元肥:プロトリーフ 有機元肥「元肥の匠」

特 徴

①根と微生物に最適な「通気性」「排水性」「保水性」を確保しました。
特に「通気性」ですが、根や微生物も呼吸してますので、土壌の酸素が消費されてしまいます。
「通気性」が悪ければ根も微生物も活動力が低下してしまいます。
ピートモスを追加してふかふかで「通気性」の良い土に仕上がりました。

②微生物に有用な資材ばかりです。
腐葉土やピートモス、くん炭、バーク堆肥は微生物のエサになります。
ゼオライトは微生物の格好の棲家になります。
pH調整材の一部も微生物のエサになります。

③弱酸性の土です。
酸性度の高いピートモスを入れたので、pH調整材を増量して、pH6.2の弱酸性に仕上げました。

 

pH調整材は、根の成長促進にとても有効な100%天然素材のものを使用しています。

③経年でも土が固くなりません。
あえて定番の赤玉土は使用していません。
赤玉土は、最初は通気性や排水性、保水性は抜群ですが、経年で砕け溶けて赤土となり固まってしまいます。
これが定期的な植替えの一因になっています。
慣習的園芸の資材である赤玉土は排除しました。

最強の用土なら微生物の活動により土が固くなりません。
2種類の腐葉土とピートモスを調合することにより、ふかふかでありながら腰のある土となり、株をしっかりと支えることが出来ます。
定期的な植替え時も、古い用土を廃棄することなく、ちょっと手を加えるだけで再使用出来るかもしれません。

④ホームセンターで購入できるものばかりです。
pH調整材はちょっと特殊なモノを使用していますが、苦土石灰で代用が効きます。
ただし消石灰は使用しないでください、微生物が死んでしまいます。

⑤元肥えに微生物入りの有機肥料を使用してます。
植替え後、すぐに菌根菌が根に定着するように微生物入りの元肥を施しています。

検証実験

この最強の用土の「プロトタイプ307」に歌麿呂美人の苗を植替えしてみます。
苗の鉢の中は、菌根菌などの菌糸が張り巡らされています。
鉢からそっと抜いて、できるだけ土を崩さすに最強の用土に植替えをします。
最強の用土は、有機元肥を施しているので、菌根菌や有用微生物が生息しています。
これにより植替えしてすぐに根の周りに有用微生物が集まり多様化が促進されます。

よろしければYoutubeをご覧くださいね!

追伸…

最強の用土の「プロトタイプ307」はゴールではなく、スタートラインに立ったようなものです。
これから検証実験を通して、改良に改良を加えて理想の用土に近づけていきます。