姫月下美人の植替えの後編です。

前編:姫月下美人の植替え:前編

詳しくはYoutubeをご覧くださいね。

今回も通気性と排水性の高いスリット鉢を使います。
スリット鉢ですので、鉢底石はいれません。
これに最強の用土を入れて、有機液肥で土壌微生物を繁殖させます。

最強の用土とは「シャコバサボテンの土50:洋ランの土50」を配合したものです。

月下美人の原産地である熱帯雨林の表土に一番近いものだと考えています。

「シャコバサボテンの土」は排水性を重視した配合の用土なので、通気性も優れています。

また、ピートモス、ココヤシピート、バークたい肥、もみがらたい肥などの植物由来の有機
物が含まれるので、今回はあえて牛フン堆肥は入れませんでした。
これは「有機元肥」の微生物の繁殖を考えると、植物由来の有機物のみの方が効果が高いら
しいのです。
これも確証はありませんので、次回は動物由来の堆肥を混せてみます。

そして「洋ランの土」ですが、これはモルバークという木を粉砕したものです。
小袋のものは細粒(3~6mm)なので、混ぜても根張りの邪魔になりません。
これは、根に酸素をあたえる適度な気相を持つため、根をしっかり丈夫に育てます。

注意書きに「他の用土と混ぜずにそのままお使いください。」と書かれていますが、これを
混ぜることにより、保水性、排水性、保肥性がアップしますので、あえて無視しました。

なによりも、月下美人も洋ランも熱帯雨林の同じ土壌に生息する着生植物なので、同じ用土
を使用してもなんら問題はありません。

この最強の用土は、土壌微生物の最高の温床となります。

あとはエサを用意しなければなりません。

発酵油かすの液肥を主食として与えます。
東商 発酵油かす 液肥 スーパー1 560cc(税込850円 楽天市場)

有機肥料なので、土壌微生物と相性がピッタリだと思われます。
チッ素やリン酸、カリの3大要素がバランス良く含まれています。

そしてサプリメントはこれです。
シーマロックス液肥200ml(税込770円 楽天市場)

これは微量元素資材で、根の張りや土壌微生物の繁殖にとてもイイとのことです。

関連記事:肥料:微量要素を与える Vol.2

追伸…

原産地と徹底的に調べ尽くして、育成の検証実験を繰り返した結果の集大成です。

間違いなく最高の結果が出ることでしょう。

しかし、有機栽培にも「ニオイ」や「コバエ発生」などの困った問題もあります。

これを解決した栽培方法も近々に公開しますね。