数ヶ月前に植替えをした月下美人ですが元気がありません。
葉の先が枯れてくる症状も見えます。
これは間違いなく根が原因です。
鉢から出して根の健康チェックをしてみます。
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やはり根に原因がありました。
挿し木にした根元を埋めてしまったので、そこが腐りかけていました。
根の張りもよくありません。
根の先に土が絡みついていないのは最悪の状況です。
なぜなら新しい根の先からは粘着性の分泌物が出ているので土が絡み付くのです。
土が付いていないのは、新しい根が出ていない証拠です。
救済処置として
●根を切り詰める。
●それにより根の吸水力が低下するので、茎や葉を剪定する。
●土壌微生物の力を借りたいので有機系の用土にする。
ことをやってみます。
まず根を切る詰めることにより、新しい根が出てきます。
植替えの時に「根を切るのは、なんだか可哀想で気が引ける。」との声が多いですが、
鉢という限られた空間で植物を育てるには、より効率的に根を張らせることが大切です。
根を切り詰めて、新しい根をたくさん出させるほうが、結果的には植物のためになることなのです。
根を切り詰めると、1ヶ月ほどは根からの吸水量が減ります。
ですので茎や葉を剪定して、根とのバランスをとらなくてはなりません。
今回は根の生育があまりにも悪いので、剪定も大胆に行ってみました。
これぐらい切っても、月下美人は生命力が強いのですぐに回復します。
根の生育と健康を左右するのは、土壌微生物の種類と量にかかっています。
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土壌微生物は、腐葉土などの有機物を分解して、植物が吸収できる養分を分泌します。
菌類は、根と共生して養分の吸収を助けてくれるものがあります。
また病原菌の侵入を阻止してくれる菌類もいます。
今回の用土は、土壌微生物の力を借りるために有機系の用土(ピートモス、クリプトモス、バーク堆肥、もみがら堆肥、くん炭)と、洋ランの土(モルパーク)を50:50で混ぜ合わせたものにします。
この用土は、月下美人の原産地を調べ尽くした集大成のものです。
この用度で植替えした白眉孔雀や十三夜美人などは、根の生育がすこぶる良好です。
今後は、この用土のみで植替えをしていきます。
元肥えは、有機肥料である「バットグアノ」コウモリの糞を用います。
これは土壌微生物のエサになり、土壌微生物の増殖を促進します。
これで月下美人は、絶対に蘇ります。
1ヶ月後に素晴らしい結果を報告できることを楽しみにしています。
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