まずは肥料成分であるリン酸(P)のお話からです。

リン酸(P)とは、
「花肥(はなごえ)」または「実肥(みごえ)」と呼ばれる肥料3要素の1つです。

リン酸(P)の効果・効能は、
植物の呼吸作用や体内のエネルギー伝達に重要な働きをする。
一般的に植物の生長、分けつ、根の伸長、開花、結実を促進する。
※分けつとは、植えた親株から子が出て株数が多くなること。

欠乏状態になると、
草丈、分けつ、葉数、葉面積が減少し、重症だと生育が停止してしまう。
また、低温や日照不足などの環境ストレスがかかると、植物のリン酸吸収が阻害されて、欠乏症を引き起こす。

リン酸過剰による生育障害は比較的発生しにくい。

よろしければYoutubeをご覧くださいね!

「花肥」とよばれるリン酸を開花真っ最中の白眉孔雀に与えてみます。

今回はリン酸肥料のなかでもいま注目の新型肥料『亜リン酸肥料』を使います。

さかたのタネ ホストップ 500mL(税込2119円)

なぜ「亜リン酸肥料」を使うかというと…

通常のリン酸は、
土壌と化学反応を起こして、根が吸収できない化合物になってしまいます。
これは、リン酸イオンが土壌中のカルシウム、アルミニウム、鉄などのイオンと結合するために起こります。
ですので、リン酸肥料は、撒いても撒いても土壌に吸収されるだけで、肥効がとても悪いのです。

亜リン酸肥料は、
通常のリン酸に比べ、分子が小さいので水や有機溶媒に溶けやすく、葉から素早く吸収され、葉面散布でも水やりでも効果を発揮します。
葉面からの吸収が通常のリン酸に比べて速いので生育向上につながります。
土壌と化学反応を起こしにくいので肥効も高い。

このような素晴らしい特性の「亜リン酸肥料」を、1000倍希釈で白眉孔雀と蕾の付いている株に与えます。
葉面散布も行ってみます。

液肥で即効性が高いので、2~3日後に効果が現れるとのこと。
花芽分化が促進されると嬉しいですね!
効果のほどは後日、Youtubeで公開しますね。

今回は12月に咲き乱れる白眉孔雀に「お礼肥」として亜リン酸を与えました。