12月なのに蕾がたくさん付いた白眉孔雀です。が、
剪定して根を切り詰めて植替えした後なので、体力が衰えているはずです。
その上、冬ですので太陽光も弱く光合成も十分に出来ていないでしょう。
スタミナと栄養が足りなければ、開花しても開ききることができません。
それよりも開花すらしないかもしれません。
花の成長を促進させ、元気な大輪を咲かせる花肥(はなごえ)としてリン酸を施肥してみます。
リン酸は、植物の細胞質の成分になり、花や実の成長を促進させます。
今回は、このリン酸に的を絞って与えます。
よろしければYoutubeをご覧くださいね!
しかし、リン酸を十分に施してもマグネシウム(Mg) が不足すると吸収が悪くなります。
また、葉中に貯蔵したリン酸を、花まで届ける働きも鈍くなります。。
マグネシウム(Mg)は、リン酸の吸収や運搬を助ける大切な要素なのです。
これをすべて含んだ肥料がこれです。
朝日工業 BMようりんST(税込300円前後)
リン酸、苦土、ケイ酸を主成分とし、各種微量要素を含む肥料です。
アルカリ性のため酸性土壌や火山灰土壌でのリン酸補給に適しています。
成分は、 リン酸17・マグネシウム13・ケイ酸20・マンガン1.0・ホウ素0.50・苦土13
成分に多く含まれるケイ酸は、リン酸の肥効を増大させるためのものです。
月下美人は弱酸性を好みますが、この肥料はアルカリ性です。
多量に投与しなければ、土壌のpHは極端に変わることはありません。
施肥方法は、土にパラパラと撒いて使う緩効性肥料ですが、
開花間近なので即効性を出すために水に溶いて液肥にします。
これは使用方法には載っていないので、完全な独断です。
肥料の分量も希釈倍率もすべて経験と勘のみです。
実際に水に溶いたものを4日前に与えています。
ぶっつけ本番の実験で「枯れちゃいました!」じゃ洒落になりませんからね。
蕾の付いている「月下美人」「白眉孔雀」「十三夜美人」「宵待孔雀」に投与しました。が、
おおむね結果良好でイイ感じです。
液肥にしたので濃度が濃くても、大部分が鉢から流れ出でしまい、しかも持続性がないののですぐに枯れたりはしません。
「ヤバいかな?」と思ったら水やりをして洗い流してあげることもできます。
リン酸は、土壌では化学反応を起こしてしまい植物に吸収され難いものになるときがあります。
農家の方が「リン酸を多量投与しても効きが良くない」と言われるのはこの理由なのです。
これを懸念して、今回はリン酸メインの液肥にして、少しでも多くのリン酸を植物が摂取してくれるようにしてみました。
たぶん数日後の開花の時に肥効が分かるかと思います。
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