月下美人の根の健康チェックだけのつもりでしたが、植替えまでしちゃいました。

まずは根の県境状態ですが、イイ感じです。

全体的にこんもりとしていて、表土付近にひげ根が密集しています。

月下美人の自生地の熱帯雨林の土壌は、栄養分を含んだ腐植土は表土の数センチメートルしかありません。

その下は褐色の赤土です。

雨が降ると腐植土から栄養分が流れてくるので、それを効率よくキャッチしなければなりません。

地中に栄養分が吸い込まれたら、土壌微生物に食い尽くされてしまいます。

そのために表土付近にひげ根を密集させて、地中に吸い込まれる前に吸収します。

また、比較的雨量が多いので根を深くに張る必要もありません。

根は植物体を支える役割もありますが、月下美人の根はどう見ても、その役割を担えそうにありません。

太い主根も無ければ、ひげ根がこんもりと表土付近にかたまっているだけです。

こんな根で1m以上もある大株を自立させることは、物理的に不可能です。

着生植物なので大きな樹木や岩石に寄りかかっているとしか思えません。

そうであるならば、鉢植えでもアンドン支柱が必要なのも納得がいきます。

用土については、

シャコバサボテンの土7:洋ランの土3 の混合です。

シャコバサボテンの土は黒土タイプのもの、洋ランの土はパークタイプです。

モルバークの原料はNZ産ラディアータ松の樹皮です。
堆肥化させたバークではなく、バーク工場での熟成工程で表面のワックス層を分解し、内側に適度な水分と養分を保持する植込み材料です。
バーク粒子の内部組織は固形のまま保持されているので、崩れにくく長持ちし、栽培期間の長い洋蘭に最適です。
根に酸素をあたえる適度な気相を持つため、根をしっかり丈夫に育てます。

製造会社のホームページより

ランも熱帯雨林の着生植物なので、洋ランの土は月下美人と相性がイイはずです。

熱帯雨林の落枝をイメージしてパークタイプを使ってみました。

この混合の用土は、かなり熱帯雨林の表土に近いものではないでしょうか。

元肥えは、

バットグアノ(コウモリの糞)です。

今回は根の生育に微生物の力を借りてみることにしました。

有機肥料は微生物のエサになります。

コウモリは月下美人の花粉媒介者ですので、月下美人の周りにはコウモリの糞がたくさんあるはずです。

これでより熱帯雨林の表土に近いものにさせてみました。

追伸…

用土と根と微生物については、あらためて記事を書きますね。