土には
「養分や水分を作物に供給する」
「作物を支える」
「土壌微生物のすみか」
としての役割があります。

植物にとって良い土とは、
◎土壌生物や微生物が生息している
◎通気性がよい
◎排水性と保水性のバランスがよい
ことです。

通気性と排水性をよくするには、土が「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」でなくてはなりません。

団粒構造とは、

土の細かい粒子が結合して一つの塊となったものです。

団粒構造がつくられる仕組みは、微生物が有機物などを分解する時に出す分泌物やミミズの糞などには粘性物質が含まれており、それらが接着剤となって団粒構造が発達するといわれています。
つまり、土壌に微生物・ミミズなどが多く存在し、それらが活発に活動できる環境が整うと、土の団粒化はすすみます。

鉢植えの場合では、微生物やミミズが活動しての団粒化は望めません。
ですので人工的に団粒状態を作ってあげなければなりません。

ブレンド用土の黄金比である「赤玉土5:腐葉土3…」は団粒状態に近いものです。

しかし、赤玉土は経年劣化して「単粒構造(たんりゅうこうぞう)」になってしまいます。
「単粒構造」とは、土が非常に細かい粒で組成されている構造のことで、通気性や排水性がよくありません。

ですので、鉢植えは2~3年で新しい土に植え換えなければなりません。
通気性や排水性が悪いということは、植物の根にとっては致命的なことです。

経年劣化しづらい土を使えば、通気性や排水性は長く保てます。

バーミキュライトや日向土(ボラ土)は経年劣化して単粒構造になりにくいので、赤玉土と混ぜて使うと団粒構造が長く保てます。