油粕(あぶらかす)肥料を発酵させて米ぬかなどの肥料分を加えて薄めた「ぼかし肥料」の説明です。

ぼかし肥料とは、

米ぬかや油かすといった有機肥料に土や籾殻を加えて発酵させた肥料のことをいいます。
土に米ぬかなどの肥料分を加えて薄めたことから、薄めるという意味の「ぼかす」という言葉が使われるようになりました。
微生物に分解されることで効き目が表れる有機肥料には、効果が出るまでに時間がかかるというデメリットがあります。
ですが、発酵させてから使用するぼかし肥料には微生物が多いため、作物への効果が出やすいのが特徴です。
また、有機肥料はゆっくりと吸収されるため、肥料としての効果が長持ちします。
しかし、有機肥料は肥料焼けを起こしやすいため、作物の状態を観察しながら土に混ぜて施肥することがポイントとなります。


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ぼかし肥料は、植付け時に使用する「元肥」としても、生育途中に施肥する「追肥」としても使うことができます。

元肥として使う場合

植付け時にぼかし肥料を使う場合は、必要となる肥料の半分の量のぼかし肥料を使いましょう。
しかし、これまでも述べているように、ぼかし肥料は有機肥料と比べて速効性があり窒素成分も多いとされているため、窒素過剰となって葉が繁茂したり、病害虫にかかりやすくなったりするリスクも考えられます。
使い方としては、全体に混ぜ込まずに、上層の3分の1程度に混ぜたほうが効果的です。

追肥として使う場合

追加で肥料を与える際には、少量のぼかし肥料を土に撒きます。
土に混ぜ込まず、表面にまくだけで効果を発揮します。
元肥と同じく、使用するぼかし肥料が多いと窒素過剰となってしまうため、使用量には十分注意しましょう。

まとめ

月下美人は多肥を好みますが、土に多量に撒いたり、混ぜたりすると肥料やけを起こします。
特に有機肥料は注意が必要です。
最初のうちは規定量の半分にして、様子を見ながら量を増やしていきましょう。

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