代表的なサボテンの用土について

サボテンに適した代表的な用土を説明します。
土といってもピンきりで、安価で粗悪なものは成長を阻害しますので注意しましょう。
粗悪品の見分け方も書いておきますね。

赤玉土


弱酸性でサボテンにとても相性のイイ土です。
透水性と保水性のバランスが良く、大抵の植物に合うので、鉢植の基本用土とされています。
苗や株の大きさや水はけ、水もちなどのニーズに応じて粒の大小と硬さで使い分けるのがコツです。
粒が不揃いなモノや砕けた微細が目立つモノ、柔らかくてすぐ崩れるモノは園芸には不向きです。

腐葉土


クヌギやケヤキ、コナラなど広葉樹の落ち葉などを腐らせたもので、通気性、保水性、保肥性に優れます。
培養土原料としてよく使われ、腐葉土3割:赤玉土7割くらいに混ぜて元肥を施せば大方の植物に使うことができます。
市販のものについては色が濃く、葉の形が程良く崩れているものを選びましょう。
あまり細かく崩れているものは、土中で目詰まりを起こさせて排水性を悪くするので要注意です。
腐葉土の良し悪しが分からないときは、黒土の園芸用培養土を使いましょう。

川砂


岩石が河川で風化・堆積したもので、山砂とは逆に通気性・排水性に優れます。サボテンの鉢によく使われます。
山砂は排水性が悪いですので園芸にはあまり使われません。

鹿沼土


栃木県鹿沼地方で採れる火山性の土で、通気性・保水性に優れます。
乾燥時にはクリーム色、水を含むとオレンジ色に変化するので、水やりのタイミングを目で見て判断しやすいという利点があります。
赤玉土よりも酸性が強いので、ツツジやサツキの基本用土としても使われることが多いです。
粒の揃った硬いモノを選ぶようにします。

軽石


水はけをよくするために用いられ、培養土原料として配合されるほか、粗めの粒を植木鉢やプランターの底に敷くことも多いようです。
鉢底に敷くときは、鉢の大きさに合わせた粒を選びます。
大きすぎると隙間が大きくなり、土が流出してしまいます。

バーミキュライト


ヒル石(雲母)を高温で焼いて膨張させたもので、金属のような光沢があります。
ミルフィーユのような多層状の構造をしており、保水性・排肥料ともに良好。
非常に軽量なのでハンギングなどで改良用土として加えられることがあります。
さし木などにもよく使われ、ピートモスと混ぜて種まき用土としても用いられます。

パーライト


黒曜石や真珠岩などを高温で熱処理し、人工的に作られた発泡体。
多孔質で排水性に優れ、軽量。土壌改良剤や培養土原料としてよく用いられます。
●排水性を高めたいときは黒曜石
●保水性を高めたいときは真珠岩
と同じパーライトでも黒曜石と真珠岩では用途が違いますので注意しましょう。