エンドファイトとは、

植物の体内で共生する微生物の総称で、植物共生細菌ともよばれます。

エンドファイトを英語表記すると「endophyte」ですが、語源はギリシャ語なのです。
endoはギリシャ語で「内側」phyteは「植物」の意になります。

土壌微生物と植物は、「共生」や「寄生」といった関係でともに生育しています。

「共生」とは、異なった生物同士が相互に作用しながら、それぞれが接近して生活することです。
この「共生」を互いの利益・不利益の関係から見てみると、植物と微生物の関係は、

「相利共生(双方が利益を得る)」

「片利共生(片方のみ利益を得る)」

「片害共生(片方のみ害を被る)」

「寄生(片方のみが利益を得て、片方が害を被る)」

に分類できます。

例えば菌根菌と呼ばれるカビやキノコの仲間は、植物の根の内部に菌糸を伸ばし侵入することで共生しながら生育しています。

根の内部に侵入することで、根から自身の生育に必要となる糖分などの栄養素を供給していますが、その代わり菌糸を伸ばし土壌中から吸収したリンなどの無機養分、水分など、植物の生育に必要なものを提供してもいます。

植物は無機養分を欲しているにも関わらず、根から数mmの範囲でしかリンを吸収することができません。
リンは開花を促す重要な肥料要素です。
しかし菌根菌と共生することで、植物だけでは吸収し得ないリンを受け取ることができるのです。

菌根には様々な種類がありますが、どの種類においても植物に必要な養分を吸収するという役割だけにはとどまりません。

例えば水分吸収の促進という役割は、植物の生育には必要不可欠なものであり、菌根菌と共生している植物の成長が促進されることもよく知られています。
養分が乏しい土壌であったとしても、彼ら微生物と共生することで、生育力が強まります。
そのため菌根菌を共生させている植物は乾燥にも強くなることが知られています。


(商品パッケージより)

また菌のおかげで、植物にとって害となる病原菌から身を守ることもできます。
菌の種類にもよりますが、病原菌に対抗する抗生物質を作り出す菌の存在も知られています。

追伸…

微生物というのは、研究者によれば、90%がまだわかっていないといわれています。
ほかの研究者は、まだ1%もわかってないというふうにいわれている世界です。

ましてや、エンドファイトというものは、つい最近になってわかり始めた微生物なので 何もわかってないと言ったほうがいいのかもしれません。
エンドファイトがつくことによって、植物の生育が促進されますが 逆に、エンドファイトがつくことによって生育が悪くなる場合も無いともいえません。

エンドファイトについては、育成検証実験を繰り返して、真実だけをお届けしていきます。