歌麿呂美人の実生苗をつかって、葉や茎、刺座(しざ)の説明をします。

トゲを生やした葉のように見えるものは、ほんとうは茎です。
茎節(けいせつ)や扁茎(へんけい)ともいわれ、平らで葉のように見える部位の呼び方です。

では葉はどこかと言うと、かわいいトゲが葉っぱなのです。
このトゲはもう少し成長したら消えてしまいます。
月下美人のトゲ(葉)は退化してなくなりました。
幼い苗は進化の過程が現れるものが多いのです。

茎節の引っ込んだところは、刺座(しざ)とよばれトゲが生えてくるところです。
月下美人はトゲではなく、刺座から葉芽(はめ)や花芽が出てきます。
剪定や摘心(ピンチ)、挿し木のときには、この葉芽や花芽の出る刺座に注意しなければなりません。