日本は他の地域では考えられないくらいに、季節のある国です。
冬は寒くて夏は暑い。
日本人にとっては当たり前なのですが、温暖な気候の現生地から来た月下美人にとっては厳しい環境になります。

特に夏の直射日光に当ててしまうと葉焼けしたり枯れてしまいます。
強い直射日光を避けるために真夏は半日陰に移動しなくてはいけません。
この場合、半日陰に移動するのは「暑さ」と「直射日光」を避けるためですので、戸外である必要はありません。
カーテン越しにして遮光して、一日中、日が当たっていても植物にとって同じような状況を作れれば、それに越したことはありません。

月下美人の現生地は、メキシコの標高の高い熱帯雨林でうっそうと茂ったジャングルです。


「半日陰」「陽だまり」「木漏れ日」と呼ばれる状況が月下美人の望む状況に近いと思われます。
要は直射日光がバリバリ当たらない環境で、しかも日陰ではない、ということです。

 

半日陰

半日陰は一日のうちで数時間だけ日が当たるような場所のことを指します。
例えば、午前中だけ日が当たり、午後以降は樹木や建物の影になるような場所です。

南向きの室内で半日陰になる場所です。

西日に注意しましょう
建物の西側だと午前中に陰になり、午後から日が差すというのも半日陰になるのですが、場所によっては西日が当たります。
西日が当たると乾燥しますが、月下美人は西日が当たっても元気に育ちますので心配いりません。

 

木漏れ日

葉の茂った樹の根本に差す光が木漏れ日です。
落葉樹を植えておくと、夏は葉っぱが茂って日だまりを作ってくれ、冬になると葉っぱが無くなり、日が当たります。
それか寒冷紗やヨシズを掛けて木漏れ日に近い環境を作ることもあります。


寒冷紗


ヨシズ