育成LEDライト

「諸事情により室内で育てなければならない。」
「秋~春の越冬期は部屋に入れる。」
などの理由で室内栽培をするときに問題になるのが陽当りです。

窓越しに陽が射す場所に置ければイイのですが、窓の向きや大きさ、建物の条件により、なかなか難しいものです。
そのような日照不足の助けになるの「育成LEDライト」です。

今回は「育成LEDライト」の選び方と使い方の説明です。

【種類と選び方】

5号鉢で60cm程の背丈の月下美人に照射すると想定します。

 電球タイプ

Morsen 80W LED植物育成バルブライト 
税込3,030円(Amzon 送料無料)2019年8月時点

メリット

●照射のLEDパワーが大きいものが多い
●フルスペクトル(赤+青+白+紫外線+遠赤外線)のものが多い
●壊れても電球だけを交換すればよいので安上がり
●ファンがないのでほぼ無音で静か

デメリット

●電源に接続するためのソケットやコードが必要
●吊り下げて使用する場合、スタンドや金具が必要
●放熱用のフィンはかなり熱くなり、植物が触れると枯れる

個人的評価

一番使い勝手がよく効果がありそうなのはこれでした。

光量は80Wなのでかなり明るく、配色もバランス良く、赤外線や紫外線も放射する。
ファンがないのでほぼ無音、静かな部屋で使用するにはピッタリ。
放射範囲も広いが5号鉢の月下美人に十分な照射をするには2個必要か。
寿命や壊れて交換するときも、バルブ本体のみの交換で済むので安上がり。
吊り下げるのに、ソケットやコード、チェーンや金具、スタンドが必要。

【効果的使い方】

80Wのものだと、20~30cmの上部から照射します。
月下美人なら、このぐらの距離だと葉焼けの心配はありません。
10cm以下だと葉焼けします。
致命的なものではないので、葉焼けの兆候がみえたら距離をとりましょう。
若い葉や小さな苗のときは30cm以上は離しましょう。


(赤丸部分が葉焼けしたところ)

光は距離の2乗に反比例して光量が減っていきますので、40cm以上離すと効果が激減します。

距離が近いと光量が強いですが照射範囲が狭くなります。
逆に遠いと光量は弱いですが照射範囲は広くなります。
鉢数と月下美人の状態を判断してベストな距離を決めてください。

タイマーと連動させて、5時~19時(12時~13時の1時間は消灯)まで点灯させています。
1鉢に2個の使用が理想です。

②箱型ユニットタイプ

MORSEN 植物育成ライト 1000w 室内栽培ライト 
税込14,300円(Amzon 送料無料)2019年8月時点

メリット

●照射のパワーが大きいものが多い
●広範囲を照射できる
●フルスペクトル(赤+青+白+紫外線+遠赤外線)のものが多い

デメリット

●電球タイプより高価
●壊れたら買い替えとなり高く付く
●ファンが付いているものは音が気になる

個人的評価

小型の温室で使用するにはピッタリ。
5号鉢の月下美人には1000WのLEDパワーは欲しいところです。
これならこれ一台で光量と照射範囲は十分です。
部屋で使用するには吊り下げる金具やチェーン等が必要。
ファン付きのものは、静かな部屋では音が気になる。
大体のものはLEDユニットが分割されており、使用しているうちにある部分が点かなくなることがある。
これは電球タイプも同じで、LEDの寿命ではなく、そのLEDユニットを制御している回路の寿命や故障によるもがおおい。
この場合、電球タイプだと電球を交換すれば済むが、箱型ユニットタイプだと本体の買い替えとなる。
修理できないの?と思われますが、中国製で安価なのもはまず無理です。
2~3年使用できたらOK!のような気構えで購入しましょう。

【効果的使い方】

1000Wのものだと60~70cmの上部から照射します。
葉焼けの兆候が現れたら距離を広げていきます。

タイマーと連動させて、5時~19時(12時~13時の1時間は消灯)まで点灯させています。
1鉢に1台の使用が理想です。

③ステック、バータイプや卓上タイプ


LEDパワーは低いものや、照射範囲が狭いものが多い。
背丈が高く葉が広がる月下美人に向いていません。
実生の小さな苗などには向いているかもしれません。

まとめ

あくまでも育成LEDライトは、太陽光の補光です。
窓越しに陽の射さない暗い部屋では、あまり効果は望めません。
陽が射す明るい部屋で、直接太陽光が当たらない鉢への補光として使用します。
また、冬場の短い日照時間を補うように使用します。
たとえば日の出の1時間前に照射して、日の入り後に1時間照射するなどです。
あくまでもメインは太陽光です。
ハイパワーなLEDライトで照射しても、かすかな太陽光が射す方向へ植物は向きます。
補光として育成LEDライトを活用していきましょう。

また育成LEDライトで照射したからといって、すぐに結果が出るものでもありません。
月下美人においては短時間では結果は目に見えません。
1年間使用してみると、花つきや葉の色がよくなったとの効果が分かるかと思います。

また育成LEDライトは、LEDパワーが高くないと効果がでません。
おもちゃのようなライトや見た目暗くみえるライトはダメです。
冷却ファン付きのものは、意外に音が気になります。
使う場所を考えて機種を購入しましょう。

最後に、ちょっと高いですがお勧めのものを紹介します。

植物育成LED スポットライト 赤/青 植物育成用660nmLED使用 
税込6,180円(Amzon 送料無料)2019年8月時点

フルスペクトルではなく紫外線や赤外線のLEDもありませんが、非常に明るいライトです。
ライト自体のつくりもハイクオリティです。
カラフルなLEDライトに比べてと、このライトで照射した葉の方が健康そうな色になっています。
これはあくまでも私個人の主観ですが…