月下美人の部位の名称と働きの説明をします。

月下美人はサボテン科の植物ですが、見た目はフツウの植物のように見えます。
しかし、ところどころにサボテンの特徴が垣間見られます。

月下美人は、フツウの植物でいうところの「葉」は退化していて見えません。
葉らしきに見えるものは「茎節(けいせつ)」と呼ばれるものです。
その茎節はコンブ状の形をしており、ギザギザの凹んだ部分を「刺座(しざ)」といいます。
フツウのサボテンでトゲが生えているところです。
この刺座から新芽や花芽が出てきます。


引用:花サボテンカタログ(成美堂出版)より

株が成長すると、ツル状の「シュート」と呼ばれるものが伸びてきます。
このシュートが岩石や朽ちた樹木の割れ目に着生していきます。
シュートを伸ばしながら移動して繁殖していくのです。

根は土の表面付近の浅い場所に張ります。

シュートや茎節からヒゲのようなものが生えてきます。
これは「気根(きこん)」と呼ばれるもので、空気中の水分を求めて生えてきます。
熱帯植物に生息する植物に気根は多くみられます。