室内で栽培していると、このカイガラムシに悩まされます。
特に夏場で部屋の空気が淀んでいる時に大発生します。

カイガラムシの生態と防除方法を住友化学園芸のホームページより引用します。

【生 態】

カイガラムシといっても大きさや形などは様々です。
名前が付いている種類だけでも400種以上おり、実際はその倍くらい存在すると推測されています。
カイガラムシを大別すると、成虫になった時に脚が退化して葉や枝に固着する種類と成虫になっても歩き回る種類がいます。
前者には丸い偏平な殻を持ったマルカイガラムシ類、牡蛎の形をした殻を持ったカキカイガラムシ類、お椀のように丸く盛り上がったロウムシ類などがいます。
後者は殻がなく体表が白い粉状や綿状の分泌物に覆われている種類でフクロカイガラムシ類やコナカイガラムシ類(分泌物を取り除くとワラジムシのような虫がいます)などがいます。
アブラムシと比べると繁殖性が悪く、よく繁殖するコナカイガラムシでも年に数回、バラシロカイガラムシで年に2~3回、ロウムシ類では1回の繁殖です。
雄がいなくて雌だけで繁殖する種類もいますが、多くはコバエのような翅のある雄がおり、交尾して産卵します。
雌成虫は繰り返し産卵せず、産卵後すぐに死ぬ種類もいます。

引用先:住友化学園芸のホームページ https://www.sc-engei.co.jp/

【防除方法】

成虫は殻をかぶったり、ロウ物質で覆われているため、退治の難しい害虫の一つです。
歯ブラシなどでこすり落としても退治できますが、葉などを傷つけないようにします。
薬剤による退治方法は二つあります。
幼虫を退治する方法:卵からふ化した幼虫は薬剤に弱く、「オルトラン水和剤」、「アクテリック乳剤」などで退治できます。
幼虫がいつあらわれたかの判断が難しいのですが、目安として年1回のロウムシも年数回世代を繰り返すコナカイガラムシも5~7月にかけて幼虫があらわれます。
この時期に上記薬剤を月2~3回程度の割合でカイガラムシの姿が見えなくてもていねいに散布すると、8月頃からいなくなります。
エアゾール剤の「カイガラムシエアゾール」は速効性の成分(フェンプロパトリン)と浸透移行性の成分(クロチアニジン)の混合剤でカイガラムシの幼・成虫を退治します。
また、「ベニカDX」はカイガラムシの脱皮阻害作用のある成分(ブプロフェジン)により、成虫になるのを抑えることで退治したり、成虫に対しては産卵数を抑えたり、ふ化しない卵を産ませる作用があります。

引用先:住友化学園芸のホームページ https://www.sc-engei.co.jp/

※住友化学園芸のホームページでは、サボテンや多肉植物には、「カイガラムシエアゾール」が有効な薬剤とされています。
「ベニカDX」は有効と表示されていません。

カイガラムシエアゾール 480ml:1000円前後

スプレータイプなので手軽で簡単にカイガラムシの幼虫を撃退できます。
成虫には効果が薄いですので、歯ブラシや爪楊枝を使って駆除しましょう。
歯ブラシや爪楊枝を使って駆除した後に散布して徹底駆除するのがお勧めです。