ちぎれた葉を土の上に置いておいたら発根してました。
持ち上げてみると根に微細な土や砂がたくさん付いていています。
これは根が元気な証拠です。

なぜ土が付くかというと、
①根の先端部から粘着性の高い分泌物がでている
②微細の根毛が土に絡みついている
からです。

①の分泌物は「ムシゲル」と呼ばれています。

この「ムシゲル」の成分は、多糖類や有機酸、アミノ酸などが含まれます。
この分泌物をエサとして土壌微生物が集まってきて定着します。
土壌微生物は「ムシゲル」を分解して、植物の成長に必要な養分やホルモンなどの物質をつくります。

根が元気よく伸長して先端部から「ムシゲル」が分泌され、土壌微生物が住み着き共生する。
微生物の数が増えて活動が活発になると、植物も元気に成長します。

②の根毛とは根の先っちょに生えている細かい毛のようなものです。


目に見えないぐらいの微細なもので、この根毛から養水分を吸収しています。
この微細な根毛が土の隙間などに、入り込んだり絡みついたりしているのです。


根に土が絡みついているのは、根が元気な証なのです。