月下美人が満開になるのは栽培条件や環境によって若干違いはありますが、夜の20時~23時ぐらいではないでしょうか。

この開花時間ですが、植物はどのように刺激を感じて決まった時間に開花するのでしょうか?

おもに3つの刺激に分けられます。

①温度変化:温かくなると開花する
②明るさ:明るくなると開花する
③暗さ:暗くなると開花する

月下美人は③暗さ:暗くなると開花するに当てはまります。
日が傾き暗くなると月下美人の「体内時計」が時を刻み始め、一定の時間が経過すると花を開きます。

この光源は太陽光だけではなく、蛍光灯の光でも反応します。
たとえば、開花3~4日前ぐらいから日中にダンボール箱を被せたり、クローゼットに入れて暗闇にします。
そして夜間は蛍光灯で照らして明るくします。
こうして昼夜を逆転させた月下美人は昼に開花します。

このようにして「伊豆シャボテン動物公園」や「咲くやこの花館」では昼間に開花させて展示しています。

伊豆シャボテン動物公園「月下美人の逆転開花」

昼間も「月下美人」鑑賞可 咲くやこの花館が独自技術で開花調整

暗さを感じて「体内時計」が時を刻んで開花しますので、観賞のために明るい場所に移動させてしまうと開花が遅くなってしまう時があります。