花は明るい方を向いて咲く

一般的に、花は明るい方、太陽の方を向いて咲きます。
代表的なものにヒマワリがあります。
ヒマワリは基本的には東を向いて咲きます。

では、なぜ花は明るい方、太陽の方を向いて咲くのでしょうか?

1つ目の理由は、明るい方を向いて咲くと、太陽の光が花の中に多く差し込むから。
そのおかげで、花の中がジメジメせずに乾燥する。
カビが生えたり、病原菌の繁殖を防ぐことができる。
花の中では、子ども(タネ)づくりが行われます。
カビや病原菌がいて不衛生になっては困るからです。

2つ目の理由は、明るい方を向いて咲くと、太陽の光で花の温度が高くなる。
花の温度が高くなると、虫がその温かさを求めて花の中に寄ってくる。
そうすることにより花粉を運んでもらえる機会が増える。

3つ目の理由は、花の中の温度が高いと、花の香りがよく発散する。
香りは液体の成分が気体となって発散するものであり、その反応は温度が高くなるとよく進む。
それにより、いい香りが出て虫が集まる機会が増えます。

要するに、太陽の方を向いて咲くことにより、虫を集めて受粉を手伝ってもらいタネをつくるということです。
子孫を残すためにとても重要なことなのです。

それでは、夜咲く月下美人はどうなのでしょうか?

室内栽培では、花は窓の方を向くものもあれば、部屋の中へ向くものもあります。
バラバラです。

夜咲くので太陽はあまり関係ないのでしょう。

満開から数時間で萎むのでカビが生えたり病原菌の繁殖もしないでしょう。

ジャングルの夜の涼しさは、コウモリや虫が活動しやすいので花の中の温度を上げる必要もありません。

花の香りも、ジャングルの温かさであれば、夜でも十分に発散し拡散するはずです。

月下美人は太陽の力を借りることなく、花粉を運んでくれるコウモリや虫を集めて受粉し種を作ることができるのです。

※これはあくまでも、書籍の情報を元として導き出した個人的な持論です。