サボテンの植替えの時は、根についた古い土をきれいに落とすことが鉄則みたいです。
植替えの数日前から水やりを止めて、土をカラカラに乾かします。
そして鉢からサボテンを抜いて、根の土を手できれいの落とします。
筆などを使って土を落としている動画を見たことがあります。

ここで素朴な疑問が出てきます。
そんな面倒なことをするよりも、根に付いた土を洗い流せばよいのではないか?、と…

これを調べて見たら、
「根を洗って植え付けると根腐れを起こす危険がある。」との見解が多く見受けられました。

でも根は水やりをすると、土の中で濡れた状態になりますよね。
なぜ根を洗うと根腐れの危険があるのかが分かりません。

数年前に、とあるサボテン繁殖業者から聞いた話なのですが…
「サボテンの根を洗って切り詰める。乾かさずにすぐに植え付ける。」
「そのあと、すぐに水やりもしている。」
とのこと。

この話の信憑性は分からず、極端なやり方だと思います。が、
繁殖業者がサボテンを1個1個、筆を使って土を落とすのは非生産的です。
サボテンが枯れない程度に手際と効率よく作業するには、根の水洗いは理にかなっているのでしょう。

月下美人もサボテンですので、根を洗うことに抵抗を感じます。
しかし、根を洗ってダメな証拠がはっきりしないので、検証実験をしてみました。

このミニドラゴンフルーツは、植替えの時に殺菌剤で根を洗っています。
土が苔で覆われて、カイガラムシの被害にあい、まったく元気のない状態でした。
根を洗って切り詰めたあと、5日間乾燥させました。

順調に成長しており新芽が出てきました。

ここからは、個人的見解ですが、
根に付いた土は水で洗い流しても大丈夫です。
ただし、根を切り詰めるときは消毒剤で洗いましょう。

関連記事:育て方:ミニドラゴンフルーツの植替え(前編)

関連記事:育て方:ミニドラゴンフルーツの植替え(後編)

関連記事:根の消毒:ネジラミ対策

根の切口から雑菌が入ることにより根腐れすると考えられるからです。
そして根を完全に乾かしてから植え付けを行うことです。

これを厳守するば、根腐れを起こす心配はないです。

違う用土に植え換えるときは、根を洗うのは有効的です。
なぜならば、根はその土の性質に合わせるからです。

最近流行りのサボテンの水栽培を行うときは、サボテンの根を限界まで切り詰めます。


土で育った根は、水栽培には向かないからです。
新しく出てきてた根の先を水に漬けて育てます。
そうすることによって、水栽培用の根になるのです。

この根の性質を考えると、違う用土に植え換えるときは、
以前の土を洗い流して根を切り詰めて、根を一旦リセットするのがよいのではと考えるわけです。