植物の根は水を吸収するだけではなく呼吸もしています。
酸素を吸って二酸化炭素を排出しています。
ではどのように呼吸をしているのでしょうか。
土壌中の酸素を直接取り込むのと、
水に溶け込んだ酸素を水と一緒にも取り込みます。
この水に溶け込んだ酸素のことを溶存酸素といいます。
ある実験で水道水の溶存酸素量を調べたところ、
汲み置き水道水95%
くんですぐの水道水86.6%
煮沸水道水80.9%
となりました。
汲み置き水道水の溶存酸素量が一番多かったのです。
これは大気から水の中に空気が溶け込んだからです。
かき混ぜたり、ポンプで通気(エアーレーション)をするなら100%になります。
ペットボトルに汲み置き水道水を半分ぐらい入れて激しく振れば溶存酸素量は増えます。
これを植物に与えれば、より多くの酸素を取り込めるはずです。
根が健全な呼吸を出来る環境を整えてあげれば根腐れ防止にもなります。
根腐れは根の呼吸困難も一因となっているからです。
汲み置き水道水の補足ですが、
水道水をペットボトルに入れて直射日光に2時間程当てればカルキ(塩素)は抜けます。
水やりは、必ずカルキ(塩素)を抜いた水を使います。
なぜなら根と共生している土壌微生物は、カルキ(塩素)に弱いからです。
土壌微生物の数が激減すると、植物の生長が阻害されます。
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水温が高くなっている状態だと溶存酸素量は若干少なくなります。
その後、キャップを閉めて保管すると溶存酸素量は増えません。
ですので水やりをする前にペットボトルを激しく振って溶存酸素量を増しましょう。
このときの水量はペットボトル半分ぐらいにしましょう。
このほうが酸素をたくさん取り込めます。
口いっぱいまで入れると取り込むための酸素量がありません。
気休め程度のことかもしれませんが、溶存酸素量が増えるのは確かです。
追伸:
水は生モノですので早めに使い切りましょう。
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